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【関兼常】「美濃伝・関伝」刀鍛冶の秘伝を受け継ぐ名匠の和式ナイフ
サバイバルナイフ・カスタムナイフ
2019/01/22
日本一の刃物の町
岐阜県関市に刀鍛冶が誕生したのは鎌倉時代で、刀祖「元重」が関の地に移り住み、刀を打ち始めたのが発祥といわれています。
刀鍛冶にとって水や土など、理想的な風土条件を備えた関の町には、刀匠が集まり室町時代には300人を超え、全国にその名が広がっていきました。
戦国時代には、豊臣秀吉や武田信玄、前田利政、青木一重などの武将の間で愛用されたといわれています。
「折れない・曲がらない・よく切れる」美濃の刀は「美濃伝・関伝」といわれています。
関の孫六
特に「関伝」を有名にしたのは、現代では包丁などでも知られる「関の孫六」、二代目の孫六兼元(まごろくかねもと)です。
孫六兼元は、独特の鍛刀法(四方詰め)により頑丈な刀を作ることに成功し、前述の戦国武将、青木一重所有の名刀は「青木兼元」と呼ばれ、孫六の最高傑作です。
現在は国の重要美術品に認定されています。
和泉守兼定
和泉守兼定(いずみのかみかねさだ)は、孫六兼元と人気を二分した末関刀工の名工で、関兼定家の二代目で、室町期の永正頃(1500年頃)に美濃国関で活躍したと伝わっています。
二代兼定のみ「定」の字をう冠に之と切るので、通称「之定 (のさだ)」と呼ばれています。
刃の切れ味も著名であり、武田信虎、織田信澄、柴田勝家、細川三斎、明智光秀等の名だたる武将が愛用した事でも知られ、江戸期にも最上大業物として名を馳せました。
幕末では新選組の土方歳三が愛用していたことでも有名で、土方歳三資料館に現存しています。
愛刀は命日に合わせて特別公開されています。
名匠、関兼常
そんな鎌倉時代から続く、美濃国刀鍛冶の秘伝「関伝」を、そのまま現代に伝える刀匠として名高い、関兼常氏。
大正14年に生まれで第二次世界大戦時には旧日本国軍の軍剣を制作した、歴史的な人物で、戦後は日本中央競馬会の装飾師が使用する、専門の刃物を制作していることでも知られています。
「兼常ブランド」とは、安来鋼を片側7層もの軟鉄で挟み込む、美濃伝という伝統的な鍛刀法を現代的にアレンジした和風ナイフのことを総称して言います。
優雅なデザインと実用性が人気で、西洋のゾーリゲン東洋のセキと言われていて、世界的に有名です。
関市は今や世界でも有数の刃物・ナイフの産地として知られています。
リユースWEST
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>>関兼常の美濃伝百錬狩猟両刃「TS-5」を買取いたしました。